五稜郭と西部地区にホテル2軒同時オープン

update 2008/7/15 14:32

 函館市内で14日、観光客向けのビジネスホテル「ホテルグランティア函館五稜郭」(本町11)と、旧ホテルJALシティ函館を大幅改修したホテル「チサングランド函館」(宝来町22)が相次いでオープンした。本格的な観光シーズンを迎える中、市内の宿泊施設の集客競争は一層激しさを増しそうだ。

 ホテルグランティアは全国ビジネスホテルチェーンのルートインジャパン(東京)が展開する主に観光客向けの上位ブランド。道南では2005年の「函館駅前」(若松町21)に続く2店目となる。ルートイン全体では全国204カ所目。

 客室数は市内最大級の250室、収容人数は420人。パートを含む従業員約50人は9割を地元採用した。14階建ての最上階には「函館駅前」の天然温泉を運び込んだ展望大浴場を備える。延べ床面積は約7900平方b、駐車場は立体を含め124台を収容できる。総事業費は23億5000万円。

 11―13階の客室はスタンダードタイプより家具の色調を重厚な趣にしたり、鏡を大きくしたりと、女性客も意識した「コンフォートタイプ」となっている。同社の永山泰樹副社長は「立地条件に合わせ、お客様の選択肢を増やして利便性を高めた。価格競争ではなく付加価値での店舗運営をしていきたい」と話す。初年度は年間稼働率70%、売上高約6億円を目指す。7月末まではシングル1泊5000円のキャンペーンを実施している。

 一方、チサングランドは外資系ホテル運営会社ソラーレホテルズアンドリゾーツ(東京)が、宿泊特化型のホテルブランドとして全国5軒目の開業。4月下旬に閉鎖した「JALシティ函館」をソラーレ社グループが買収し、客室を中心に約3億円かけて改装した。

 地上12階地下1階で総客室数は136室。1階には函館を題材にした図書を閲覧できるコーナーを設け、宿泊客の観光に役立ててもらう。客室稼働率として82―85%、年商で4億2000万円を目標に掲げる。

 同社は、ロワジールホテル函館(旧函館ハーバービューホテル、若松町14)を昨年3月下旬に傘下とし、同市昭和4にも「チサンイン函館インター」の出店準備を進めている。同社の沖浩幸副社長は「それぞれに性格の違うラインナップがそろうことで、国内外の新たなマーケットを狙い、函館の主要産業である観光の振興に貢献していきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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