願いを込め千羽鶴作り…港小児童240人参加

update 2008/7/11 12:27

 戦争の悲惨さを考えてもらおうと、2005年度からPTAや児童らによる千羽鶴作りに取り組む函館港小学校(鳴海順二校長、児童502人)で10日、1、2、5年生対象の戦争に関する講演会や読み聞かせなどが行われた。児童約240人が参加し、平和への思いを込めて合同の折り鶴作りにも励んだ。

 この取り組みは05年度、当時2年生の保護者らが企画。その後も毎年、その学年が継続し、今回初めて1、2年生が加わった。各家庭でも作ったり、学区内外からの寄贈も受けて既に約3万6000羽が集まっており、14日には函館市役所に届ける予定。

 前半、5年生76人は元函館市市史編さん室室長の紺野哲也さん(61)による講演「函館空襲は連絡船攻撃だった」に耳を傾け、1、2年生計165人は保護者による大型絵本「かわいそうなぞう」の読み聞かせを聞き、当時の状況に思いをはせた。この後、参加者全員が体育館に集まり、合同で折り鶴作りに挑戦。低学年の児童たちは5年生に折り方を教えてもらいながら、一生懸命作業に励んでいた。

 5年1組の森田栞さん(11)は「もう戦争が起こらないようにと思った」、1年3組の佐藤綾菜さん(6)も「ゾウの話は怖かった。鶴は上手に折れた」と話していた。

 川合優子PTA副会長は「初めて3学年合同だったが、保護者の連携もあり良かった。今の5年生は来年卒業するが今後も自然な形で伝えていければ」と話していた。

提供 - 函館新聞社



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