桧山4町で1000人超に…採血器具使い回し

update 2008/7/10 11:54

 【江差】血糖値測定に使用する採血器具のキャップの使い回しが桧山管内では江差、上ノ国、厚沢部、奥尻の4町で1994年度から本年度までの間、町主催の健康教室などで行われていたことが、函館新聞社の9日までの調べでで分かった。参加者は4町合計で1000人を超える見込み。4町は参加者を対象にした無料肝炎検診を行い、健康被害の有無を確認する。

 江差町は05―06年度に糖尿病教室など2事業で、17人に対して道国保連合会(札幌)から借用した器具で採血し、キャップの使い回しが行われた。参加者には職員が個別に訪問して陳謝し、17日に行う検診への参加を呼び掛けた。上ノ国町は94―06年度の健康教室や健康診断で、参加者は763人に上る。亡くなった人などを除く674人に無料検診を受けるよう文書を送った。

 厚沢部町は97―06年度の糖尿病教室や健康診断などで参加者は約300人。正確な記録が残っておらず、個人の特定は終わっていない。町は「事業後に行われた健診などでも肝炎発症などの報告は無い」としている。町は全世帯に謝罪の文書を配布し、検診への参加を呼び掛けている。

 奥尻町は97年度から先月まで、健康相談などで問題の器具を使用。参加者は116人で、亡くなった人や転出先が分からない人を除く57人に検診参加を求める文書を送付。7日から検査の受け付けを始め、既に15人程度の申し込みがあったという。町は「国からの注意喚起が届いていなかったとはいえ、対応に問題があった。反省している」としている。

提供 - 函館新聞社



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