健診報酬や文化会館管理委託費など477万円余が未払い 江差教委
update 2008/7/9 13:47
【江差】江差町教委で複数の職員が会計事務を怠ったことが原因で、2007年度に支払うべきだった健診報酬や町文化会館の設備管理委託費など477万円余が未払いとなっていることが8日、分かった。町教委が実態を把握した時点では既に5月末の出納閉鎖期限を過ぎ、07年度予算での支払い処理が困難となっている。町教委は来週中にも開かれる予定の臨時町議会に補正予算案を提案、本年度予算で未払い分の解消を図る方針だが、公金管理の在り方が問われるのは必至。飴谷副町長は「再発防止を徹底して信頼を回復したい」としている。
生涯学習課関連分では、07年度に町立の小中学校や幼稚園で実施した眼科、歯科などの健康診断を委託した病院や医師への報酬など171万円(9件)、町教委や小中学校の備品購入費111万円(9件)、教育団体への補助金など21万円(6件)の計303万円が未払いになっている。町教委所管の町文化会館でも、07年度分の空調・防火設備の管理委託費として業者に支払う174万円余を支払っていない。
町文化会館の委託業者から「07年度分が支払われていない」と指摘を受け、調査を進めた結果、同課所管分でも多額の未払いが発覚した。町教委によると、職員による横領などの事実は無いという。未払い分は07年度予算から本年度予算に繰り越され、財政上の実損は生じない。
未払い分の一部は、正規の会計処理を行わずに職員が自費で弁済している例もあるという。町教委は多額の未払いがある病院や企業などに謝罪。補正予算案の可決後は、早急に未払い分を精算する方針を伝えた。
新木秀幸教育長は「いずれも伝票の亡失や職員の事務怠慢が原因。職場全体のチェック体制にも不備があった。関係者に心からおわびしたい」としている。町教委は、関係職員の処分を町職員賞罰審査委員会に諮問し、答申を待って処分を決める。
町では06―07年度にかけて、児童扶養手当支給や住宅使用料の徴収業務をめぐり、過払いや徴収漏れなどの不祥事が続発。担当職員延べ14人が減給や戒告処分、濱谷一治町長、飴谷逸男副町長も減給処分を受けている。
提供 - 函館新聞社
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