指定管理者落選団体名の非開示で市情報公開審 「一部開示を」と答申

update 2007/3/28 20:08

 函館市が青函連絡船記念館「摩周丸」の指定管理者に応募した3団体のうち、選定されなかった2団体の名前を非開示にしたことに対する異議申し立てで、市情報公開審査会の山崎英二会長は27日、応募した団体名を開示し、個別の評価と落選団体が分かる部分に関しては非開示の決定を妥当とする答申書を工藤寿樹助役に手渡した。

 異議申し立てをしていたのは市内日吉町の市民団体代表、大河内憲司さん。昨年11月に行われた意見陳述で大河内さんは「指定管理者制度は市民の財産を管理する、市民の重大な関心事。応募したことで会社の評価は上がり、落選が知られても不利益にはならない」とし、市は「落選団体を公表すれば、その団体や会社のイメージや社会的評価が悪くなる恐れは否定できない」と主張した。

 会社名を非開示とした文書は2種類あり、一つは申請団体3者の名前と当落の結果が分かる文書、一つは3者の名前と個別の評価基準の点数が結び付いている文書。同審査会は前者の文書については団体名を開示するよう答申した。仮に落選団体の名前が分かっても、個別の評価点数はどちらの団体かは分からない。

 大河内さんはまた、指定管理者選考委員会の議事録が作成されていない点を指摘し、作成するよう求めた。同審議会も議事録を作成することが望ましいと答申に添えた。

 市は答申内容を尊重する。

提供 - 函館新聞社



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