野外劇開幕 夏の夜の絵巻き

update 2008/7/5 10:56

 国の特別史跡・五稜郭跡(五稜郭公園)を舞台にし、スタッフ、キャスト全員がボランティアの市民創作・函館野外劇の第21回公演「星の城、明日に輝け」(NPO法人市民創作「函館野外劇」の会主催)が4日夜、開幕した。約300人の観客が函館の歴史劇を堪能した。

 開演に先立ち、北大水産学部、函館工業高等専門学校の応援団が野外劇や函館にエールを送りステージを盛り上げた。

 劇は、主に幕末から明治維新後の歴史ドラマで、進行役「コロポックル」が観客の頭上に登場してオープニングを飾り、高田屋嘉兵衛、ペリー提督の来函、武田斐三郎らによる五稜郭築城などが演じられた。華やかなフラッグダンスやYOSAKOIソーランの踊り、幻想的な光線を使うなど、客の目前から特設の水舞台、土手まで隅々を使った演出が展開された。

 中でも、箱館戦争の場面では、弁士が土方歳三らの活躍を語る中、榎本艦隊の「蟠竜」と新政府軍の旗艦「甲鉄」が爆音を響かせ大砲を撃ち合うほか、昨年まで効果音のみだった兵士の銃火器にも火薬を使い、音を本物らしく再現。観客を圧倒した。

 今年の公演は全12回。5、11、12、18、19、25、26、27日、8月8、9、10日に行われる。開演は午後7時45分。問い合わせは同事務局TEL0138・56・8601。

提供 - 函館新聞社



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