温泉資源保護しよう…函館市「懇話会」設置へ
update 2008/7/5 10:55
函館市は、温泉資源の保護と適正利用のあり方を検討する「函館市温泉資源懇話会」を設立する。市の貴重な観光資源である湯の川温泉の枯渇が懸念されていることや、市内に温泉井戸が増えていることから、今後も長期的に利用できるような活用方法を協議する。同市がこのような会議を設けるのは初めて。25日に初回会合を予定しており、調査などを経て年度内に方向性を定め、場合によっては温泉掘削を許可する立場にある道に進言する。
市内で使用している温泉井戸は50カ所(1日現在)あり、全体の1日当たり使用湯量は約1万1810立方メートル。市水道局などの調査では、うち34カ所ある湯の川温泉の水位は、1960年代からの約40年間で約12メートル低下するなど、保護対策をしなければならない時期に来ている。また井戸数も85年以降に17カ所増加するなど、狭い地域に密集することの弊害も懸念されている。
懇話会は、学識経験者や業界団体、市民など12人以内の委員で構成。(1)函館市の温泉資源保護や適正利用の方針(2)温泉利用量の見直しを行う温泉資源適正利用推進地区の設定(3)同地区の温泉利用量削減(4)同地区でのモニタリング調査の手法や調査結果―などについて話し合う。
市立函館保健所生活衛生課の保古晴男課長は「函館にとって温泉は大切な観光資源のためなくすことはできない」と話し、懇話会の成果に期待する。
同課は懇話会設置に伴い委員2人を公募する。温泉の保護や適正利用に知識や経験、関心のある20歳以上の市民が対象。希望者は同課や同保健所ホームページ(http://www.city.hakodate.hokkaido.jp/hokensyo/)で入手できる応募用紙に必要事項を記入し、7日から14日までに同課に申し込む。問い合わせは同課TEL0138・32・1521。
提供 - 函館新聞社
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