文化芸術振興の基本方針、「函館らしさ」重点に
update 2007/2/15 13:06
函館市教委は「市文化芸術の振興に関する基本方針」の修正案をまとめた。昨年4月に施行した市文化芸術振興条例に基づき、文化芸術の振興に向けた具体的な考えや取り組みを体系化した。合併した旧4町村地域を含めた「函館らしい文化芸術」の保存・継承・振興を重点化しているのが特徴。15日の市議会総務常任委員会に報告する。
昨年2月に素案を議会に示し、議会の声のほかパブリックコメント(意見公募)、市文化団体協議会や大学の学生、社会教育委員、教育委員らの意見を取り入れ、修正案とした。
文化芸術の振興を図る対象範囲の一部として、素案で「地域における文化芸術」としていたのを、広範でイメージしやすい「函館らしい文化芸術」に改めた。通常の文化や芸術のほか、函館の歴史を踏まえ、さまざまな地域の土壌や風土で培われてきた郷土芸能や伝統文化の振興を目指す。
基本方針を大綱で6点掲げ、5点目に「歴史的文化遺産やその他の伝統的な文化芸術の保存、継承、活用、発展」をうたっている。施策として▽歴史的文化遺産を活用した文化事業の開催▽地域固有の祭り、民話、食物など生活文化調査の実施▽伝統文化講座の開催―などを例示した。
素案に対するパブリックコメントは11人から16件が寄せられた。「郷土意識を高める学習が必要だ」とする意見を受け、新たに「函館の伝統(ふるさと)文化の保存・継承・活用」を施策の方向に加えるなど、市民意見を反映した修正案となっている。
市教委は議会への報告と3月の定例教育委員会の議決を経て、同基本方針の年度内の成案化を目指している。
提供 - 函館新聞社
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