渡島高校生サミット、「大沼環境保全アピール」宣言
update 2008/7/3 10:49
【七飯】北海道洞爺湖サミットの開催を前に、七飯町大沼で1、2の両日、「渡島大沼湖上環境保全高校生サミット」(道教育大函館校、渡島管内高等学校環境教育研究会、渡島支庁主催)が開かれた。渡島管内の10校から17人の高校生が参加し、大沼国定公園流域の環境調査や湖、川の水質を確かめた上で、漁業と農業、観光の立場から考えた「大沼環境保全アピール2008」を宣言した。
同サミットは大沼の環境の価値を見直し、直面する環境問題について若い世代に考えてもらおうと企画。同大の田中邦明教授(理科教育)が講師を務め、1日は調査学習、2日は大沼国際セミナーハウスを会場に漁業、農業、観光の立場に立った施策を考えた。各グループには同大の学生9人も加わり、意見を交換しながら「アピール」をまとめた。
漁業グループは渡辺文也君(函館水産3年)が「河川の保全・水質の改善を目的とした研究と実践について、道には補助や条例の策定を求める」とし、農業グループは田中信洋君(函館ラ・サール3年)が「国、地方自治体に家畜ふん尿をバイオガスとして利用するための法律と補助制度を要求」とした。観光グループは木明可歩さん(函館中部3年)が「七飯町に有機農法の基準に見合ったたい肥や化学肥料の使用量制限に関する条例を」と提言した。
田中君は「グループに分かれて考えたことで各業種が三位一体となって取り組むことが大事と分かった」と話していた。宣言は5、6の両日、海外の環境教育関係者らが出席するグローカル環境教育国際会議2008(札幌)で発表されるほか、関係各団体へと送付される。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。