水産高生が「環境サミット」に参加へ

update 2008/7/3 10:48

 函館水産高校(齋藤隆校長)の3年生3人が、北海道洞爺湖サミット開催に合わせて7日、札幌市内で行われる「専門高校生による環境サミット」(道教委主催)に道南から唯一参加する。魚の内臓などの残さを活用して作るしょうゆ「魚醤油」の成果を報告し、道内の水産高校代表として環境保全に関する取り組みを広く発信する。リーダーの木元大輝君(17)は「海外にも魚醤油のおいしさを広め、学校をアピールしたい」と意気込んでいる。

 この環境サミットは国のスーパー専門高校や道教委の「北を活かす人づくり」推進事業に取り組む専門高校の生徒が各自の研究を発表し、パネルディスカッションなどで地球環境問題について議論を深める。道教委が選定した参加校は函館水産のほか、岩見沢農業、帯広農業、札幌工業、苫小牧工業。

 魚醤油は、魚の頭や骨など調理に使えない部分を有効活用し、ごみを出さない調味料として近年注目を集めている。同校では、水産食品科の小板徹教諭(46)が2003年度から独自に製造を始め、翌年からは同校3年生が授業の一環として取り組んでいる。試行錯誤を重ね、現在はホッケやサンマ、塩ザケなど各魚種のオリジナルしょうゆ計17種類を開発した。量産化は難しく一般販売はしていないが、同校内で調味料として使用している。

 サミット当日は生徒がこれまでの研究内容や製造過程を発表し、会場で実際に参加者らに味わってもらう。参加メンバーの山口龍馬君(17)は「海の資源を有効に使えばおいしいものができることを伝えることで、環境問題を考えてほしい」とし、野呂亮太君(同)も「水産高代表として責任を感じるが、仲間と一緒に取り組みをPRしたい」と話している。

 生徒は同サミット翌日の8日、同市内で行われる主要8カ国(G8)の中学、高校生代表との交流会にも参加する予定。

提供 - 函館新聞社



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