路線価 16年ぶりに上昇…函館税務署管内

update 2008/7/2 09:13

 札幌国税局は1日、相続税や贈与税の算定基準となる2008年分の土地の路線価を発表した。函館税務署管内の最高路線価は函館市本町、道道函館南茅部線通りの丸井今井函館店前で、1平方メートル当たり27万円、前年比3・8%増となり、1992年以来16年ぶりに上昇に転じた。ただ、専門家は「(新幹線開業をにらんだ)本州資本による市内中心部での土地買収も昨年で一段落し、来年以降は再び(路線価が)下落する可能性もある」と厳しい見方をしている。

 江差税務署管内の最高路線価は江差町本町の道道江差停車場線通りで、前年比6・4%減の4万4000円。下落率は前年から3・2ポイントの縮小。八雲税務署管内は八雲町本町の道道八雲北桧山線通りで、前年比6・8%減の4万1000円。下落率は2・5ポイント拡大した。

 道内約1万8800地点の平均路線価は同6・5%増の4万9000円。道内の最高路線価は札幌中税務署管内の札幌市中央区北5西3、道道札幌停車場通り(ステラプレイス前)で294万円(同26・7%増)。上昇率では札幌西税務署管内の札幌市中央区南1西11、石山通りの30・3%増がトップだった。

 函館の路線価上昇について、市内の不動産鑑定士影澤周平氏は「東北新幹線の新青森開業による函館への観光客増加を見込んで、本州資本が大型宿泊施設を建設する目的で、ここ数年JR函館駅や本町周辺で土地買収を行ってきたのが今回の上昇に現れたのではないか」とした上で、「今後は土地価格上昇の要素が見当たらないので、来年以降は再び横ばいもしくは下落に向かうのでは」と分析している。

提供 - 函館新聞社



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