多彩なジャンル OBの著書100冊…ラ・サール中高
update 2008/7/2 09:13
函館ラ・サール中・高校(フェルミン・マルチネス校長、生徒945人)にこのほど、関東在住の卒業生らでつくる東京同窓会(東京)からOBの著書約100冊が寄贈された。後輩たちの良い刺激になればと贈られた著書は、小説から医学、法律関連の研究書などジャンルも幅広い。同校では近く図書室に専用コーナーを設ける予定で、在校生が先輩の活躍を知ることで、将来への指針にしてもらう考えだ。
著書の寄贈は第8回同窓会記念の取り組みの1つとして、東京在住の8期生の野呂春樹さん(57)が中心となって企画した。関係者に協力を呼び掛けて寄贈本を集め、著作リストも作成。6月に東京で開かれた同窓会会場で展示した後、同校にプレゼントした。集英社に勤める野呂さんは後輩に向け、「多くの同窓生の著書や著者の経歴も将来の参考になるでしょう。本のある人生を」と話す。
寄贈本は同校の1―29期生の著書などで、ことし第21回山本周五郎賞を受賞した今野敏さん(12期)の小説「義珍の拳」をはじめ、大誠(ペンネーム・大地賢三)さん(1期)の「箱館戦争人物伝」、旭川医科大学教授の吉田晃敏さん(9期)の「格差なき医療」など分野はさまざま。
ジャズ研の先輩である村井康司さん(14期)の「ジャズの明日へ」を手にした2年A組の佐々木孝太君(16)は「将来はこんな本を書ける人になりたい。先輩たちの多くの本を見て、ラ・サール校の生徒であることを誇らしく感じる」と話していた。
マルチネス校長は「在校生が先輩の本を読んだ思いや将来への希望はお金では買えない大きな経験。これだけ大量の本の収集は一度にできないのでありがたい」と喜んでいる。
提供 - 函館新聞社
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