店に新風 砂の書道…やきとりBAR「蔵」2階をギャラリーに
update 2008/7/1 09:52
函館市万代町14のやきとりBAR「蔵」(横尾孝志代表)は21日から、2階スペースを市内の書道家櫂(かい)さん(43)に提供し、ギャラリーとして開放する。櫂さんは砂を使ったオリジナルの書道作品を制作しており、オープンを前に、5日午後5時からは市内のDJと“書と音楽の融合”を目指したパフォーマンスイベントを同店2階で開く。櫂さんは「書の楽しさを知ってほしい」と参加を呼び掛けている。
櫂さんは東京や道内各地で書の個展や指導活動などを続け、函館に拠点を構えた2005年ごろから「型にはまった書道から抜け出したい」と、「砂の書」制作に取り組み始めた。3月ごろに古い蔵の雰囲気を生かした同店を訪れ、「書のイメージと店の雰囲気が合っている」と作品を提供。6点を店内に飾ったところ好評で、横尾代表(48)が2階スペースの使用を持ち掛け、ギャラリーの開催が実現した。
砂の書は、透明なアクリル板などに墨汁の濃縮液で文字を描き、その上に砂をのせる。背景に和紙やガラスなどを用い、「砂のきらめきや立体感を生かした影などで作品を総合的に創り出す」(櫂さん)という。
「墨砂」と銘打った5日のプレイベントでは、音楽にのせて櫂さんが一畳分の大きさの作品を即興で制作したり、一般参加による「競書」も予定(入賞者には蔵の食事券を用意)。午前零時まで飲み放題のチケットは前売り3000円、当日500円増し。
横尾代表は「作品が並び店内に生気が入り、高級感も加わった。ぜひアートに触れてほしい」と話し、櫂さんも「パフォーマンスは感性と感性のぶつかり合い。食事と一緒に作品を見て楽しんで」と話している。問い合わせはイベントプロデュースの杉村正人さんTEL090・7644・2316。
提供 - 函館新聞社
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