大門の未来 熱く語る…青空討論会「シャミット」

update 2008/6/30 09:46

 JR函館駅前の大門地区にかつての活気を取り戻そうと、地元住民らが意見を交わす青空討論会「2008シャミットin大門」(同実行委主催)が29日、市内松風町のはこだてグリーンプラザ特設会場で開かれた。参加者からは「大門全体を大きなテーマパークに」「函館に日本一の市民サーカス団を」など、スケールの大きなアイデアが次々と飛び出し、大門地区の未来像について熱い激論が続いた。

 北海道洞爺湖サミットの開催に合わせて、地元の若手経営者らが中心となり準備を進めてきた。「シャミット」とは、「無駄口を言う」や「はったりをかます」などを意味する「三味線を弾く」とサミットを掛け合わせた造語で、「現実的な制約に縛られず、自分たちの持っているアイデアを自由に発表する場」との思いが込められている。討論会には公募による10人のパネリストが参加し、インターネットで寄せられた1000件以上の意見も取り上げられた。

 「エコ」「観光」「エンターテインメント」「近未来」の4つのテーマ別に進められた討論の中で、特に盛り上がりを見せたのがエンターテインメント部門。「日本一のカジノ街を作ろう」「年間通して巨大なビアガーデンを実施しよう」「電車や車を地下に走らせ歩行者天国にしよう」など、集客に向けた様々な意見が続出。「函館の新しい観光の目玉として市民サーカス団を作り、日本一のサーカスの街として売り出そう」など斬新な意見も飛び出し、会場を沸かせた。

 この日の討論でまとまったアイデアは後日、市経済部産業振興課を通じて函館市長に提出される。

提供 - 函館新聞社



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