環境サミット、講演やディスカッション
update 2008/6/29 11:39
「環境サミット2008in函館」(函館市主催)が28日、函館国際ホテルで開かれた。明治学院大学国際学部教授で文化人類学者の辻信一氏が「幸せって、なんだっけ?―スローライフとGNH(国民総幸福量)でホンモノの豊かさを」と題して基調講演。パネルディスカッションでは函館市内や近郊で環境保全活動に取り組む団体の代表など4氏が、それぞれの環境への思いを熱く語った。
7月の北海道洞爺湖サミットに合わせて開催した。会場には、亀田川をきれいにする会や函館の森林の再生と活用を考える会、道南花いっぱい道づくりの会など、11の市民団体や企業が、それぞれの活動を紹介するコーナーを設置。約250人の市民が来場した。
辻氏は「これまで『豊かさ幻想』が人間を駆り立ててきた」として、戦争に進んだり、国内総生産(GDP)を上げることに躍起になってきた経済活動優先の考え方を批判。ブータンが発したGNHの考え方などを例に、「一人一人が幸せとは、一番大切なこととは何かを考えるだけで、世界の問題の半分は解決する」として、まずは経済を優先する考えを改めるよう訴えた。
パネルディスカッションでは、特定非営利活動法人(NPO法人)NATURAS代表の赤石哲明氏、ラッキーピエログループ専務の王未来氏、函館青年会議所理事長の寺井慎一郎氏、NPO法人南北海道自然エネルギープロジェクト代表のピーター・ハウレット氏が登壇。体験を通して子どもに自然の大切さを伝えたり、分別を徹底してリサイクルに役立てている活動を伝えた。
提供 - 函館新聞社
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