29日「どさんこフェスタ」やぶさめに小学生出場も
update 2008/6/28 09:47
本道を開拓してきた「ドサンコ馬」「道産子人」が担ってきた民衆文化の継承と発展を目指す「どさんこフェスタin函館2008」が29日午前9時から、同市大町の緑の島で開催される。同フェスタの目玉は、馬上から的を射る「やぶさめ競技函館大会」。全国各地から36人が出場し、的中率などを競う。ことしは同市内の小学生も出場予定で、大きな盛り上がりを見せそうだ。
“ドサンコ”で町おこしをしようと「どさんこワールド函館」をつくる会実行委(池田茂委員長)が主催し、ことしで4回目。やぶさめには函館中の沢小5年の稲垣雄大君が、出場者の中では最年少の11歳として、共に初出場のドサンコ馬「サスケ」と挑む。稲垣君は「すべての的に当てて入賞したい」と意気込みを話している。
やぶさめは、馬を走らせながら的を射る日本の伝統武芸。全長180メートルの直線コースを疾走しながら3つの的を射抜き、その的中率とタイムを競う。稲垣君は昨年、大会に出場していた同市東山の「どさんこファーム」チーフインストラクターの池田賢治さん(26)の勇壮な姿にあこがれ、池田さんに乗馬を習い始めた。ことし4月から本格的に競技出場を目指し、馬上から弓を引く練習に取り組んでいる。約35キロの速ささで疾走するドサンコにまたがり、矢継ぎ早に的を射るため、高度な技術が必要となる。
稲垣君の相方サスケは雄の3歳の白馬。人馬一体となって毎週2回の練習を重ねてきた。「練習や手入れを通じて、徐々に気が合うようになった。手綱を離したときに、馬が暴れて危ないこともあったが、今では良きパートナー」と稲垣君。
池田さんは「稲垣君は、技術の飲み込みが早く、センスが良い。デビュー戦なのでけがに気を付けて頑張ってほしい」とエールを送る。期待を受けた稲垣君は「初出場で緊張しているが、サスケと一緒に頑張りたい。練習の成果を出し切る」と力強く話している。
同フェスでは、やぶさめのほか、小学校低学年以下を対象にした、ちびっこやぶさめ体験や蹄鉄(ていてつ)投げ、ドサンコ乗馬体験を企画。開拓時に活躍したドサンコの様子を再現する荷駄付けやばんえい競馬の現役馬の実演、南茅部郷土芸能「安浦駒おどり」なども行われる。入場無料。問い合わせは同フェスタ事務局TEL0138・54・1340へ。
提供 - 函館新聞社
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