支庁再編反対で抗議集会…道町村会・議長会

update 2008/6/26 23:11

 【札幌】道町村会(会長・寺島光一郎乙部町長)と、道町村議会議長会(同・川股博空知管内由仁町議会議長)は25日、道の支庁再編に反対する緊急抗議集会を札幌市内のホテルで開いた。渡島・桧山両管内をはじめ、全道の町村長と町村議会議長ら約300人が出席し、道民の視点に立った支庁改革を求める緊急決議を満場一致で採択した。集会には、道庁周辺で合同の抗議行動を行った江差町と日高管内浦河町などの住民約300人も合流。総勢600人の参加者が、支庁再編案の白紙撤回と条例案の可決阻止を求めて気勢を上げた。

 寺島会長は「地方再生を重視する国の方針に逆行する支庁再編は地方切り捨てだ。道民のための改革ではない」と批判。市町村の反対を無視して、条例案を議会提案した高橋はるみ知事に対し、「信頼関係にあった町村会が、意に反して道と対峙(たいじ)することは慚愧(ざんき)に堪えない。条例案の採決を前に一人ひとりが身をていして立ち上がろう」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

 決意表明を行った濱谷一治江差町長は「疲弊する地方に追い打ちを掛けるのか。政治や行政のするべきことではない」として、再編案の白紙撤回を要求。網走管内佐呂間町の堀次郎町長も「道の進める改革に大義はない。行政改革のためならば全道14支庁すべてで痛みを分かち合うべきだ」と訴えた。

 集会では、支庁統廃合が豊かな自然環境を守り、全道の食料基地となっている町村の衰退に拍車を掛けるとし、(1)道民の視点に立った道民のための改革(2)第2期地方分権改革の動向を見極めた上での改革(3)本庁と14支庁全体での強力な行政改革の推進―を求める緊急決議を採択し、条例案の成立阻止に向けた結束を確認した。

提供 - 函館新聞社



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