北斗産ミニトマト給食に登場

update 2008/6/25 09:52

 【北斗】道内有数のトマト産地・北斗市で7月1日から、学校給食に市内で栽培されたトマトが初めて登場する。使用するのは糖度が高く、果汁が飛び散りにくい縦長の新種のミニトマト「アイコ」。市内清川673の農業木村英一さん(57)は「子どもたちに地元のおいしい食材を味わってほしい」と話している。

 市はこれまで地元産の大玉トマトは使用せず、道内外で栽培されたミニトマトを月1回の頻度で使っていたが、地産地消の一層の推進を図ろうと、栄養士らが農家を訪れて試食し、学校給食の食材に選定。本年度は試験的な導入で、児童らの声を聞きながら来年度以降の使用を検討する。

 市内で同種のミニトマトを栽培するのは木村さんを含め3農家だけ。木村さんは2005年度からの試験栽培を経て、07年度から本格的な栽培を始めた。本年度はビニールハウス約100平方メートルに360本の苗を植え、5月下旬から市内の直販所などに出荷している。生活習慣病の予防や老化を抑えるとされる抗酸化物質リコピンを多く含み、購入者からは縦長の形状が食べやすいと好評という。

 木村さんは「子どもたちが喜ぶ顔が一番」と笑顔。収穫量が限られているため、学校給食では1日から18日までの間、6回に分けて出される。

提供 - 函館新聞社



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