来春閉校の恵山高で最後のホッケの薫製作り
update 2008/6/24 14:40
来春閉校する市立函館恵山高校(日向稔校長、生徒13人)の生徒たちが、最後の水産体験学習としてホッケの薫製作りを行った。前身となる水産高校の取り組みを引き継ぎ、普通科に転換した後の1987年から毎年続けていた同校独自の活動で、砂糖や塩などの配合率は先輩から受け継いだ資料を基にした“伝統の味”。日ごろの感謝を込めて近く、完成品を地域住民にプレゼントする予定だ。
この体験学習は地域の主幹産業である水産業への理解を深め、ものづくりの喜びを感じる貴重な機会とするのが狙い。2年生が春にホッケ、3年生が秋にサケを使って薫製作りに挑戦していたが、今回は同校最後の年度として、在校する3年生13人が昨年度に続いてホッケの薫製作りに取り組むことになった。
作業は高岱町の旧校舎敷地内にある水産加工場で6月上旬に始まった。生徒は地元から仕入れたホッケ260枚をさばき、身を水洗いして砂糖や塩などに2日間漬け込んで味を付け、乾燥室に並べるためのつるし作業に励んだ。
3、4日後、乾燥したホッケを指導教員らが薫煙室に移し、約1週間後に取り出して真空パックに詰めた。
湯澤洋二君(18)は「うまくできた自信がある。最後の薫製なのでぜひ味わって食べてほしい」と笑顔で話していた。薫製作りの指導に当たった安芸宏和教諭(36)は「薫製は評判が良く、食べた家族や住民から感謝される喜びを知った生徒が、今回は特に一生懸命に、丁寧に作業していた」と話している。
提供 - 函館新聞社
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