ピアノ教室アカシア会の生徒が「すいとん」味わう
update 2008/6/23 10:01
8月に開かれる広島・長崎の平和祈念式典にささげるため、毎年折り鶴を制作している函館市柏木町11のピアノ教室「アカシア会」(布施谷信子代表)は22日、生徒らに戦争時の様子を知ってもらおうと、当時の人々が空腹を満たした料理「すいとん」を振る舞った。
布施谷さんは、毎年折り鶴の制作に取り組む函館港小の活動に賛同し、3年前から教室単独で生徒や保護者と共に毎年3000羽ずつ作っている。折り鶴は市の「平和大使」として式典に参列する中学生を通じて広島や長崎に届けられる。これを機に、小学5年の時、「函館空襲」(1945年7月)を体験した布施谷さんは年1回、生徒に戦争体験を語る場を設けている。
この日は、実話を元にした絵本「ランタンとつる」を読み聞かせた後、ニンジンを皮をむかずに入れるなどして当時を再現した、しょうゆ味とみそ味のすいとんを提供。味わった子どもたちがお代わりするほど好評だった。
布施谷さんは「当時はすいとんがごちそうだった。野菜はこんなに入ってないし、小麦粉の質は悪く、砂が混じっていた」と説明。「食べるものがなく、いつもお腹が減っていた」と当時を振り返った。若山美月さん(駒場小4)は「すいとんはモチモチして思ったよりおいしかった」と話していた。
提供 - 函館新聞社
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