初の津軽海峡マグロサミット

update 2008/6/22 14:22

 国内有数の高級マグロの漁場である津軽海峡の関係者が一堂に会する「津軽海峡マグロサミット」(同実行委主催)が21日、東日本フェリー函館ターミナル(函館市港町3)で開かれた。函館市戸井地区と松前町、青森県の大間町と外ケ浜町などの漁業関係者や観光業者、行政担当者が各地域の取り組みを紹介するとともに、パネルディスカッションも行われ、津軽海峡産マグロのさらなる知名度アップへのアイデアなどを語り合った。

 津軽海峡産マグロを、青函一体で盛り上げようと初めて企画。一般参加者用に用意された300席は満席で立ち見も出る盛況ぶりとなった。プログラムは2部構成で、第1部ではマグロのブランド化に取り組む各地の様子を紹介。テレビ番組に数多く取り上げられ脚光を浴びている大間町の金澤満春町長は「最初はテレビカメラが漁船に同乗することを嫌がる漁業者がほとんどだったが、今では漁協を中心に積極的に協力するようになった」とこれまでの道のりを説明。松前町の温泉旅館矢野の若女将・杉本夏子さんは「急速冷凍の技術が発達したおかげで1年を通してマグロ料理を提供できるようになり、お客様からの評判も非常にいい」と観光へのプラス面を紹介した。

 続いて行われたパネルディスカッションには、東京築地市場のマグロ専門卸業者も参加。東都水産の押方翼専務は「築地には世界各国から生のマグロが入ってくるが、秋から冬にかけて漁のピークとなる津軽海峡産のマグロは、その中でも最高の品質であることは間違いない」と太鼓判を押した。地元関係者からは「専門家からお墨付きをもらえたのはうれしい。今後も各地域が切磋琢磨(せっさたくま)しながら津軽海峡のマグロを広めていきたい」との声が聞かれた。

 サミット終了後には、津軽海峡産のマグロ500c(7月の漁期が始まってから発送)などの賞品が当たる抽選会も行われ、参加者は結果発表に一喜一憂していた。

提供 - 函館新聞社



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