瀧澤清さん・中空土偶モデルに木像
update 2008/6/20 14:57
函館市元町の瀧澤清さん(85)がこのほど、同市著保内野(ちょぼないの)遺跡で出土した国宝「中空土偶」をモデルにした木の彫刻を完成させた。高さ41・5センチ、幅20・1センチという大きさはもちろん、細部にわたるまで実物を忠実に再現した。7月7―9日に開催される「北海道洞爺湖サミット」の会場での展示が決まるなど、依然として関心の高い「中空土偶」を身近に感じられる存在として、話題を呼びそうだ。
移住者支援などに取り組む「北海道コンシェルジュ」(寺西隆経社長)が、函館ならではのマスコットとして活用しようと制作を依頼。瀧澤さんは長年従事した歯科技工士時代に培った手先の器用さを生かし、35年ほど前から独学で木彫りを始め、同社企画の木彫り体験の講師も務めている。
出来上がった木像は「中空土偶」が載ったパンフレットを基に、桂の木の角材に姿をデッサン。のこぎりやのみで大まかにかたどった後、ほとんどが自家製という大小、形状さまざまな彫刻刀を駆使して1週間ほどで仕上げた。
瀧澤さんは、これまで約500体にも及ぶ仏像を制作しているが、今回ばかりは少し勝手が違った様子。「文様や顔の表情などが思ったよりきめ細かかった。テレビや新聞で見て興味があったので、歴史の重みを感じながら楽しんで制作できた」と話している。
この木像に関する問い合わせは北海道コンシェルジュTEL0138・23・0001。
提供 - 函館新聞社
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