「自殺予防」体制作りへ…来月にも連絡会議設立 函館市議会

update 2008/6/19 21:49

 函館市は7月にも「函館市自殺予防対策連絡会議」を立ち上げ、市民の自殺予防対策に乗り出す。市や医療機関、警察、教育関係機関、商業者団体、市民団体など、幅広い団体が集まって自殺や自殺予防についての情報を共有。対策を練り、知識の普及や啓発などの取り組みに反映させる。

 18日の市議会第2回定例会の一般質問で、市立函館保健所の田中俊弘参事が松宮健治氏の質問に答えた。

 同保健所が調べた函館市の自殺者実態は増加傾向にあり、2004年度が65人、05年度は86人、06年度や89人だった。人口10万人当たりの自殺による死亡率(06年度)は、全国23・7、全道26・4を上回る30・3となっている。

 市内の各団体に現在参加を呼び掛けており、構成団体は今後正式に決まる。年1回程度の全体会議を開くほか、実務者会議を定期的に行い体制づくりを進める。同時に同保健所のホームページにコーナーを設け、自殺予防についての情報や相談機関の紹介などを進める。田中参事は「道が秋ごろに策定する『自殺予防対策行動計画』を見据えつつ、一層の自殺予防対策に取り組みたい」と述べた。

 道内では保健所単位で設置する場合があるが、道自殺予防対策連絡会議は「市単位での設置は初めて聞く。函館は規模が大きいので非常に有意義」としている。

提供 - 函館新聞社



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