大谷前住職の教え継ぐ…東本願寺別院で追悼会

update 2008/6/19 21:49

 今年1月に93歳で亡くなった真宗大谷派函館別院の前住職で、宗門の門首代行を務めた大谷演彗(えんねい)さんの追悼会が18日、函館市元町16の同別院で開かれた。本山の東本願寺や大谷家、宗議会、道内や青森の寺院住職らが出仕し、別院の門徒ら合わせて約300人が大谷前住職をしのび、教えを受け継ぐことを胸に刻んだ。

 大谷さんは1972年に函館別院住職となり、93年から約3年間、門首代行。葬儀は宗派葬として2月に本山で行い、別院で追悼会として法要としのぶ会を企画した。

 同別院の梨谷哲栄輪番が「大谷前住職の薫陶を受けた方々が一人でも多くご縁を結ぶ追悼会にしたい」とあいさつし、法要で参列者全員が焼香した。

 しのぶ会では、同別院責任役員の安井悟さんが「大谷前住職は別院の興隆とともに、次世代を担う青少年の教化に力を注がれた」と述べ、別れを惜しんだ。大谷さんから最後に話を聞いた市内3つの大谷幼稚園の年長児71人が「仏の子」になることを誓い、元気に歌を歌った。

 このほか、大谷さんが作った別院の青年会「友信会」や大谷婦人会、大谷ボーイスカウト・ガールスカウトなどのメンバー代表が追悼の言葉を述べた。

提供 - 函館新聞社



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