スギ、シラカバ花粉、今年は少なめ?
update 2007/3/25 13:54
渡島保健所は、渡島合同庁舎(函館市美原4)の屋上に設置した花粉捕集器でスギやシラカバの花粉飛散調査を行っている。スギ花粉は4日に初飛散が観測されたが、その後は不安定な天候のため、記録上、飛散開始日には至っていない。同保健所は「暖冬の影響で飛散時期は早まっているが、全体量としては昨年を下回るのではないか」とみている。
同保健所は2000年から花粉飛散調査を実施。捕集器にワセリンを塗ったスライドガラスをセットし、毎日午前9時から24時間放置した後、1平方センチ当たりの花粉量を顕微鏡で測定する。
ことしは3月初めに捕集器を設置。4日に昨年より20日早く、1平方センチ当たり0・3個のスギ花粉を初観測した。ただ、飛散開始日とするには1平方センチ当たり1個以上の飛散が、2日連続で確認されなければならない。5日以降、冬に逆戻りしたような気候が続いたため、ほとんど飛散は認められていない。
05年、06年とスギ花粉の飛散量は平年の約3倍という大量発生が続いた。今年は記録的暖冬だったため、3年連続の大量発生も心配された。しかし、飛散量は前年夏の日射量と降水量に関連すると言われ、昨夏は8月を除くと長期的に低温傾向が続いたことから、平年並みかそれ以下の可能性が高いと考えられている。
同保健所は「気象条件だけでは説明できない場合も多く、飛散量を予測することは難しい。今後は天候の回復が見込まれるので、花粉症予防には気をつけてほしい」と話している。
例年、スギ花粉は4月上旬から中旬をピークに5月上旬まで飛散が続く。スギ花粉と入れ替わるように、4月後半からシラカバ花粉の飛散が始まり、6月上旬まで続く。
提供 - 函館新聞社
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