函館バス、新型「ハイブリッド」導入

update 2008/6/17 12:50

 函館バス(函館市高盛町10、寺坂伊佐夫社長)は16日、低燃費、低公害で環境に配慮したハイブリッドの低床バス2台を新たに導入した。100%モーター駆動のハイブリッドバスの導入は道内初の試みで、全国でも3事業所目。環境がテーマの北海道洞爺湖サミットを前に、17日から地球に優しいエコロジーバスが函館市民の足として走れ回る。

 今回導入したのは、走行用モーターとリチウムイオン電池を搭載した「シリーズ方式」のハイブリッドバス。屋根上に搭載された電池の電気エネルギーだけで発進、走行する。充電は車両後部にある小型ディーゼルエンジンの発電のほか、停車時にモーターの制動エネルギーも電池として蓄える仕組み。

 これにより、従来のディーゼル車に比べ、燃費は約2―3割向上し、地球温暖化の原因となる二酸化炭素の排出は1台当たり年間約18トン削減できる。このほか、排ガスに含まれる窒素酸化物(NOx)などの有害物質や騒音の軽減にもつながるという。車両価格は従来の倍近い1台約4200万円。

 この日、同社函館営業所で行われた出発式で、寺坂社長は「サミットを前に、地球環境を守る気持ちが道南から広まり、大きなうねりとなれば」とあいさつ。レプリカキーの贈呈やテープカットに続き、関係者が試乗して快適な乗り心地を確かめた。

 同社は05年7月、エンジンとモーターを併用して走るハイブリッドバスを2台導入している。販売元の三菱ふそうトラック・バス(川崎市)によると、今回の新型ハイブリッドバスは、京浜急行バス(東京)の1台、名鉄バス(名古屋市)の4台に続き、全国で6、7台目。同社は2台の愛称も募集している。

提供 - 函館新聞社



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