来月「大沼湖水まつり慰霊祭」/供養灯篭の販売開始

update 2008/6/17 12:49

 【七飯】ヒット曲「千の風になって」誕生の地・大沼で7月26日に行われる「大沼湖水まつり慰霊祭」を前に、大沼湖水まつり運営委員会(財津茂実委員長)は、供養灯篭(とうろう)の販売を始めた。先祖や水難者などの名前を記した灯篭は当日、町近郊にある住職ら70人が唱える御詠歌と同地区を吹きわたる“千の風”に送られ、湖上へと流される。財津委員長(55)は「大切な人の供養として、参加しませんか」と呼び掛けている。

 同祭は1906年、景雲寺(大沼)の住職が灯篭を湖面に浮かべた法要が起源。実施されなかった年もあるが、来年は100回の節目を迎える。運営委はこの節目を控え、あらためて慰霊の原点に戻ることを確認。「千の風―」を訳詩、作曲した作家新井満さんは「再生」をテーマとした同曲誕生のエピソードと、大切な人を亡くした人を弔う同イベントとのつながりに興味を持ち、全国にアピールすることを昨年11月のシンポジウムで提案していた。

 そこで運営委は慰霊祭の本来の意味を見直す一方、新たな取り組みにも挑戦することを決定。本年度から本格的にインターネットでの灯篭販売を行うほか、湖水まつり開催日の2日間、大沼国定公園内に設置した「千の風モニュメント」などを巡る「千の風ツアー」の開催も組み入れる。

 本年度は灯篭2000個を製作予定で、うち販売分は700個。参加者は当日、灯篭パレードに参加した後、湖岸で灯篭を浮かべる。その日は公園入り口とモニュメントを結ぶ道を灯篭が連なる光の道で照らすほか、地元小・中学生が手作りした灯篭が駅前通りを彩る。

 灯篭は1個1000円。問い合わせ、申し込みは同運営委事務局(大沼国際交流プラザ内)TEL0138・67・3020。インターネットによる申し込みは「まるごと大沼」内の特設ページから。同ページのアドレスはhttp://www.onuma-guide.com/

提供 - 函館新聞社



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