江差町教委 小中一貫教育の導入検討

update 2008/6/13 12:54

 【江差】江差町教委は、小中学校を通じた義務教育9年間の連続性確保、学校間連携の強化を進める「小中一貫教育」の導入に向けた検討を始めた。小中学校の校長、教頭や町教委職員による「小中一貫教育基本構想委員会」を立ち上げ、年度内にも基本構想を策定する。町教委は校舎が隣接する江差北小学校(青坂栄廣校長、児童134人)と江差北中学校(小田晴久校長、生徒45人)での先行実施を検討。来年度から2年間を試行期間とし、カリキュラムの共有化や地域連携などの在り方を検証、早ければ2011年度からの本格実施を目指す方針だ。

 児童・生徒数が比較的多い小中学校で、小中一貫教育の検討が本格化するのは檜山管内で初めて。町教委は両校での試行の成果を児童・生徒数が多い町内南部の江差小、南が丘小、江差中の連携強化にも反映させる考え。

 構想委は、学校間での連携や一体化が可能な教科、カリキュラムの編成、学校行事や住民連携の在り方なども幅広く議論する。町教委は「これまで小中学校で重複していた授業内容などを見直し、カリキュラムの一体化などを通じて、地域の理解を得ながら、義務教育の9年間を効率的に活用する方策を検討していきたい」(小笠原正能生涯学習課長)としている。

 このほど開かれた構想委の初会合では、委員長に山北実・江差小校長を選出。江差北小、江差北中の校長、教頭とともに、町教委、檜山教育局の職員も加わり、構想策定に向けた議論を深める。

 江差北小は町内北部3小学校の統合で2007年4月に開校。同じく学校統合で03年4月に開校した江差北中とは校舎が棟続きで、校区も重複している。江差北小の開校後から、教諭の交流や授業参観、学校運営に住民の声を反映する学校評議員も同じメンバーが務めるなどの連携を強化している。

提供 - 函館新聞社



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