函館地域産業振興財団・米田副理事長ら3人に文科相賞

update 2008/6/12 12:12

 ガゴメ(トロロコンブの仲間)の資源化など、地域水産資源の付加価値向上に貢献したとして、函館地域産業振興財団の米田義昭副理事長ら3人が、産学官連携功労者表彰の「文部科学大臣賞」に内定した。14日に京都で開幕する「第7回産学官連携推進会議」(内閣府など主催)で、道内の関係者としては初めて表彰を受ける。

 受賞するのは「函館マリンバイオクラスター形成の推進」に尽力した米田副理事長のほか、山内皓平愛媛大社会連携推進機構特命教授(元北大副理事)、宮嶋克己公立はこだて未来大共同研究センター産学官連携コーディネーター(元道立工業技術センター研究開発部長)。

 3人は2003年に函館市が策定した「函館国際水産・海洋都市構想」の下で、同財団が中核機関、山内氏が研究の統括、同センターが企業の連携促進とそれぞれの役割を分担。06年度までに、ガゴメの資源化やスルメイカの活締めなどを実現して70件の商品化に結びつけ、地元の経済活性化に寄与してきた。

 同表彰はことしで6回目となり、都道府県の推薦を受けた個人・団体について、技術や市場、社会への貢献、連携体制の特徴・波及効果を基準に審査。最高賞の「内閣総理大臣賞」をはじめとする11賞に16事例を選定した。

 表彰式は14日に行われるほか、ガゴメなどの成果品は2日間にわたって会場で展示され、約4300人が見込まれる来場者にPRする。米田副理事長は「地元の産物を生かした産業が脚光を浴びるのは、非常に光栄なこと。事業にかかわってきた全体の代表として賞を受け取り、今後さらなる地域発展に向けて力を注いでいきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社



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