ヤマムラ時計宝飾店で真珠を飾った奉行所の模型展示
update 2008/6/11 19:53
10日の「時の記念日」に合わせて、函館市本町6、ヤマムラ時計宝飾店の山村豊社長(77)が、真珠を散りばめた箱館奉行所と五稜郭の模型を作り、同日から店内で展示を始めた。五稜郭公園内で行われている箱館奉行所の復元工事が2年後の2010年夏に完了するのを見据えた作品で、「奉行所の復元を多くの人に注目してもらうきっかけになれば」と話している。
山村社長は1962年から、時の記念日にちなんだ奉仕活動で市内の福祉施設を訪問して記念品を配り、68年からは毎年、自ら考案して模型を作ったり、珍しい時計を店内に展示するなどしてきた。古時計のコレクション展(68年)や、青函トンネルの工事現場から出た安山岩を加工して作った置時計(74年)、古代原始時計模型展(07年)など趣向を凝らした作品が、来店客らの注目を集めている。作品は公共施設に寄贈するなどしてきた。
今年は奉行所の復元を盛り上げようと、時計そのものに関する作品展示ではなく、復元までの“時間”にこだわって奉行所と五稜郭の模型を作った。
作品は約1カ月かけて厚紙で丹念に作り上げ、28センチ四方、高さ25センチの立体像の奉行所に、同様に厚紙(縦30センチ、横60センチ)に描いた五稜郭が付加されている。奉行所の屋根と五稜郭の堀の部分には、メーカーから借りた真珠約1250個を敷き、五稜郭の周辺にはダイヤモンドやエメラルド、アメジストの原石を置いた。「五稜郭は国際観光都市、函館の宝。磨けば光ります」(山村社長)との思いを込めて宝石や原石を散りばめたという。
物心がついた時から、祖父に五稜郭にまつわる話を聞かされた山村社長は、五稜郭に対する思い入れも人一倍。「奉行所ができることによって、函館観光にいっそうの輝きが増すと思う。完成を楽しみにしている」と話す。
模型は今月いっぱい展示する予定で、展示期間中、真珠のネックレス(数量限定)を定価の3割引きで販売する。営業時間は午前9時―午後5時。日曜定休。
提供 - 函館新聞社
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