障害者手帳不正交付問題、福島町の取得34人全員が返還

update 2008/6/11 19:52

 【福島】札幌市の耳鼻咽喉科医師が作成した虚偽の診断書や意見書で、聴覚の身体障害者手帳が不正に交付された問題で、この医師の診断を受けて同手帳の交付を受けた福島町の町民34人全員が道に同手帳を返還していたことが、10日の町議会定例会で報告された。身体障害者の認定を受けると、町税や医療費の減免措置が適用されるため、村田駿町長は「不正受給の事実が明らかになった場合は、受給額の返還要求などの厳しい処置を求めていく」と述べた。

 木村隆氏が一般質問で取り上げた。

 町によると、34人は補聴器を使用しても通常の会話が困難とされる2級重度障害者認定を受けていた。道の連絡を受け、町役場で3月6日に渡島支庁担当者らが34人と面会調査を実施。全員が通常の会話ができ、2級重度障害者に当たらないことが分かった。

 これを受け、4月23日までに34人全員が自主的に道へ同手帳を返還したという。この医師が関連したとされる道内の障害者手帳取得者は3月末時点で804人。福島町は道南全体(70人)で特に多かった。疑惑の渦中にいる同医師は5月26日、札幌市から障害を認定する指定医の取り消し処分を受けている。

 村田町長は「この問題が福島で起きたことは非常に残念。しっかりと調査を進めなくてはならない」と述べ、道と連携しながら、早期に問題解決を図っていく考えを示した。

提供 - 函館新聞社



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