市教委「はこだてっ子水産・海洋体験学習事業」 臼尻と中央小ペアなど8校

update 2008/6/11 19:52

 函館市が昨年度から独自に取り組む「はこだてっ子水産・海洋体験学習事業」の本年度の対象校が、10日までに決まった。旧4町村地区と旧函館市地区がペアを組む小学校は、臼尻と中央、日新と神山、磨光と青柳、木直と湯川の計8校、中学校では港が選ばれた。対象校の児童、生徒は今後1年間、前浜での自然体験や水産関連施設への訪問などを通して交流を重ねたり、海の生物や生態系などの知識を深めていく。

 同事業は2003年度から始まった函館市の「函館国際水産・海洋都市構想」に基づき実施。豊かな海洋資源に恵まれた函館の子供たちに海への理解を深め、豊かな心と郷土愛を育んでもらうのが狙い。初年度は大船や東山など小学校8校と亀尾中で行った。2年目は4月中旬まで公募し、市教委内での選定を経て対象校を決定した。本年度の事業費は225万円。

 具体的な活動としては小学校の場合、旧函館市内の学校が旧4町村の学校に出向いて各地区の浜で観察活動を行ったり、逆に旧4町村の学校が旧函館市内に足を運んで水産施設を一緒に見学するなど、ペア校相互に交流を重ねて海や河川に関する学習を進める。一方、単独で行う中学校は、生徒個々の水産に関するテーマ学習の推進などを想定している。ことしの活動内容は現在各学校で詰めているが、同事業の第1弾として、7月2日から臼尻小と中央小が北大の臨海実験所(函館市臼尻)で学習する予定。

 市教委は「函館の海の素晴らしさを実感できる貴重な経験ができ、交流の場としても大きな成果があったと評価している。2年目は函館市臨海研究所など関係学術機関と連携を図り、より充実した内容にしてほしい」としている。

提供 - 函館新聞社



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