支庁再編 4市町住民ら500人、あす札幌で抗議行動

update 2008/6/8 15:15

 【江差】高橋はるみ知事が6日、桧山支庁の統廃合などを盛り込んだ支庁設置条例改正案を10日開会の第2回定例道議会に提案する方針を表明したことを受け、江差町、日高管内浦河町、根室市、留萌市の住民ら約500人が9日、札幌の道庁周辺で条例提案への抗議行動を展開する。

 江差町からは濱谷一治町長をはじめ、町議会議員、町内会や住民団体の役員ら約170人が参加する。再編案に反対する桧山管内6町からも副町長や町議会代表ら12人が駆け付ける予定だ。

 浦河町(日高支庁)、留萌市(留萌支庁)、根室市(根室支庁)からも計250人が参加。石狩支庁を廃止して「石狩振興局(仮称)」を置く、石狩管内からも泉亭俊彦当別町長が出席する。泉亭町長は道町村会副会長で石狩町村会長。振興局に格下げする道内5地域が初めて結集する形になる。

 抗議行動の目的について、江差町は「地方との対話を十分に行わず、多くの課題を積み残しているにもかかわらず、拙速な条例提案を決めた高橋知事に抗議する」としている。10日から第2回定例会が始まる道議会与野党会派に対しても、条例案を可決しないよう訴える考えだ。

 当日は道庁周辺での合同総決起集会に続き、街頭での抗議行動やチラシの配布を行う。また、4市町長と市町議会議長らが道議会を訪ねて、すべての会派に慎重な議論を要請するという。

 支庁設置条例改正案の提案をめぐっては6日、道市長会、道町村会など地方4団体も「提案は極めて遺憾」とする緊急共同声明を発表。道町村会を中心に道議会に対する要請行動を検討しているほか、道内各地の産業経済団体も相次いで反対意見を表明している。江差町は「支庁再編反対の大合唱は全道に広がりつつある。高橋知事は道民の声に真摯(しんし)に耳を傾けるべきだ」とし、定例会会期末の27日まで波状的な抗議行動を通じて、条例案の成立阻止をアピールしたい考えだ。

提供 - 函館新聞社



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