大間原発反対で市民集会
update 2008/6/8 15:14
電源開発(東京)の大間原発(青森県大間町)建設計画に反対する函館の市民団体「大間原発訴訟の会」(竹田とし子代表)は7日夜、市内大森町のサン・リフレ函館で市民集会「異議あり!大間原発」を開いた。函館市と近郊の市民ら約100人が参加し、原発の建設に反対する姿勢をあらためて確認した。
同会は電源開発に原子炉設置を許可した経済産業省に対して取り消しを求める異議申し立てをするため申立人を募っていて、同会の大場一雄事務局長が申し立ての委任状が当初の目標の1000通を大幅に上回る約3100通に達したことを報告、会場に詰めかけた参加者からは拍手がわき起こった。さらに、19日にも竹田代表らが同省を訪れ、異議申立書を提出する考えを示した。
竹田代表は「私たちの考えをどのように反映するか見守っていきたい。原発を大間に建設させないため、今後も支援の輪を広げてほしい」と協力を呼び掛けた。建設予定地の未買収の土地所有者で、原発建設に反対する小笠原厚子さんは「大間の海は宝の海。海を汚す原発の建設は絶対に許せない。子や孫にきれいな海を大切に残していくため、1人でも多くの人に大間の現実を知ってもらいたい」と述べた。
訴訟の代理人に就く予定の河合弘之弁護士らが提訴に向けた取り組みなどを説明したほか、新潟県柏崎市の「柏崎刈羽原発に反対する会」のメンバー、武本和幸さんが、昨年7月の新潟県中越沖地震で被災した同原発の現状について報告した。参加者はメモを取るなどしながら終始真剣な表情で話に耳を傾けていた。
大間原発は、商業用として世界で初めて全炉心にMOX(モックス)燃料を装荷する「フルMOX」を採用する。電源開発は経産省の許可を受け、5月下旬に着工し、2012年の運転開始を目指している。
提供 - 函館新聞社
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