新幹線開業アンケート 6割関東への移動に利用 アクセスに懸念も

update 2008/6/7 13:29

 函館から関東地方への移動手段に新幹線の利用を考えている人が6割近くに上ることが、北海道新幹線開業はこだて活性化協議会(森川基嗣会長)がまとめた新幹線新函館駅開業に関するアンケート結果(速報)で分かった。地域の新幹線に対する高い関心を示すデータとなった一方、新函館駅へのアクセスや現在のJR函館駅周辺へのマイナス効果を懸念する声も多く、開業前に期待と不安が交錯する市民の本音が浮かび上がった。0ァ40ィ(森健太郎)

 アンケートは4―5月、函館商工会議所の会員事業所や同協議会の所属企業などに配布。選択方式で、函館市内を中心に計1068人から回答を得た(回収率49・7%)。

 開業後に関東への移動に新幹線を利用すると答えた人は57・2%で、その理由について「乗り換えなしで目的地まで行ける」(46・6%)、「運休のリスクが少なく、移動時間が確実に読める」(44%)などが目立った。利用しない理由としては「航空機の方が乗っている時間が短い」(82・8%)、「新函館駅まで遠くて不便」(47・8%)などが大半を占めた。

 現函館駅から新函館駅まで約18キロの距離感については、75%以上の人が「遠いイメージ」と回答。新駅までの移動手段は「自家用車」が61%に上った。一方、在来線やバスは所要時間が長く、運行頻度が少ないとして敬遠されがち。乗り換え負担の軽減や所要時間の短縮を求める声が多かった。

 地域社会・経済への影響では、交流人口や観光客の増加、経済波及効果の拡大などの期待感から「プラスに作用する」が63・6%に達し、「マイナスに作用する」(16・6%)を大きく上回ったた。ただ、現函館駅周辺への影響に限定すると「プラス」「マイナス」ともに約38%で、中心市街地としての存在感の低下を危惧(きぐ)する人が目立った。

 同協議会は現在、観光客向けにも同様のアンケートを実施しており、今回の調査結果と合わせて9月にも開業に向けたアクションプラン(行動計画)をまとめる方針。

提供 - 函館新聞社



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