江差で立茎アスパラ初収穫始まる

update 2007/3/24 13:54

 【江差】江差町鰔(うぐいかわ)町にある「アスパラ営農ハウス団地」で、道南で最も早いアスパラガスの収穫作業が始まった。

 同団地では町内の農家7戸が35棟(177アール)のビニールハウスを設けて栽培に取り組んでいる。収穫は外がまだ薄暗い午前5時前後にスタート。農家が白い息を吐きながら長さ約20センチに育ったアスパラを1本ずつ丹念に切り取る。収穫したアスパラは同町水堀町の集出荷施設で選別などを行い、札幌圏のスーパーなどに出荷される。

 6棟のハウスを持つ長尾勝征さん(65)は「ハウス内は完全無農薬栽培を実現しています。そのまま食べても強い甘みとみずみすしさがあります」と高い品質に胸を張る。

 同団地では2005年から立茎(りっけい)方式によるアスパラ栽培を開始。3月下旬から春芽を収穫する。6―9月には春芽が高さ約2メートルの立茎に成長。茎の脇から成長してくる夏芽を収穫する。露地物に比べて高い収益性が注目されている。

 長尾さんは「立茎栽培では収穫量や収入が安定する。新方式の農業が定着することで、農業後継者の確保や新規就農の促進にも光が見えてきた」と、継続への意欲を語る。

提供 - 函館新聞社



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