水産市場 数量は好転、中央市場 金額は開設以来最低…07年度実績
update 2008/6/5 09:53
函館市は4日、2007年度の水産物地方卸売市場と中央卸売市場の取り扱い実績を発表した。水産市場の取扱数量は前年度比6・9%増の4万7013トンと2年ぶりに好転する半面、取扱金額は同1・1%減の200億9593万円にとどまった。中央市場は数量が同3・5%減の6万1113トン、金額が同5・2%減の136億677万円で、1975年3月の市場開設以来、最も少なかった。
水産市場の実績を品目別で見ると、主力の生鮮イカは数量が同47・4%増の7583トン、金額が同11・6%増の20億4984万円。11月末から12月にかけての豊漁が数字を押し上げた形だが、1キロ当たりの単価は同24・4%減の270円となり、「観光シーズンのピークでなかったのが災いした」(市農林水産部)格好だ。
生鮮サケやホッケは低調だったものの、生鮮魚全体の数量は同10・7%増の2万1029トン、金額で同3・7%増の101億1901万円。塩干品は数量で同17・7%減の1123トン、金額で同10・2%減の18億712万円、冷凍品は数量で同5・3%増の2万4861トン、金額で同4・5%減の81億6980万円だった。
中央市場は野菜が3万9573トンの70億9106万円で、数量、金額ともに同6・9%減で、単価は前年度と同じ179円。ニンジンが数量で同12・7%減の2408トン、金額で同25・2%減の2億2490万円だったのをはじめ、バレイショ、タマネギなど土物類の低迷が目立つ。
果実はスイカが数量で同32・3%増の1754トン、金額で同29・3%増の3億1769万円と好調さを見せ、豊作だったミカンが数量で同36・6%増の4680トン、金額で同3・4%減の10億3728万円。果実全体では数量で同4・4%増の2万921トン、金額で同2・7%減の61億8763万円だった。
同部は「夏場の高い気温が少なからず影響したとはいえ、市場を通さずに産地から直接発送するという流通構造の変化に歯止めが掛からないのが低迷の主因」としている。
提供 - 函館新聞社
ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。