優秀作品に「乙部の釣りたらこ」…サミットで北海道を発信する絵本
update 2008/6/5 09:51
【乙部】7月の北海道洞爺湖サミットで、本道の独自の環境や文化を世界に発信しようと、道を中心に行った絵本作品の募集で、乙部中学校(山田活美校長、生徒129人)の生徒たちが、スケトウダラの資源保護などをテーマに制作した「乙部の釣りたらこ」が優秀作品に選ばれた。サミットに参加する主要国の言語に翻訳し、首脳や随行員に披露される。
伝説や民話などをテーマにした絵本の募集は2006年度、道と国際デジタル絵本学会(会長・馬淵悟道東海大学教授)の共催でスタート。絵本をデジタル化することで、ホームページ(HP)での公開やDVD制作などによる保存、管理も容易になる。
本年度はサミットを契機に、本道の環境や歴史文化をテーマにした絵本を募集。06、07年度に応募があった計85作品の中から、アイヌ民族の伝承、本道の自然環境や食文化などを題材にした10作品がサミットで発信する優秀作品に決まった。道南では乙部中の作品だけが選ばれた。
「乙部の釣りタラコ」は、60年代にスケトウダラが乱獲の影響で枯渇したため、10年にわたる禁漁、はえ縄漁による乱獲の防止、産卵場所の保護、漁期の短縮といった漁業者独自の取り組みを紹介。禁漁中に漁業者が町を離れて出稼ぎに向かった苦い記憶や、はえ縄で水揚げした高鮮度のスケトウダラの高級タラコ「玉粒(たまつぶ)」の新商品開発もPRしている。
作品は英語、ドイツ語、フランス語、イタリア語、ロシア語、中国語などに翻訳され、HPでの公開とともに、各国首脳、随行員などに鑑賞してもらう予定。作品は既に道のホームページ(http://
提供 - 函館新聞社
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