江差高 09年度1学級増…道教委 公立高配置計画案

update 2008/6/4 13:17

 道教委は3日、2009―11年度の公立高校配置計画案を公表した。本年度から1学級減の3学級となった江差高校は、09年度の1学級増が盛り込まれた一方、上ノ国高校の中高一貫教育を09年度末で終了することが示された。11年度計画では道南で函館西、函館稜北、長万部の3校の各1学級削減が提示された。道教委は7月に渡島、桧山など道内各地区で協議会を開き、地域の意見を踏まえた上で9月に正式決定する予定。

 適正配置計画は中卒者の増減状況などを踏まえて学校数、学級数の適正化を図る目的で毎年作成。道教委が06年度に策定した「新たな高校教育に関する指針」に基づき、07年度から翌年以降3年分をまとめて公表し、内容を見直す形になった。道南では10年度の木古内高校募集停止や函館商業高校の学科転換などがすでに示されている。

 同日示された同計画案によると、11年の道内の中卒者見込み数は4万8636人(前年比2853人減)。渡島管内では3787人(同177人減)、檜山管内では336人(同34人減)と減少傾向が続く。

 江差高校の1学級増は、江差町内や近郊からの同高への進学希望者が増えると予想されるためで、道教委は「高校進学希望者に見合った定員確保は大前提にあり、今回はそれに沿って対応した」と説明。5月13日に道教委を訪れ、09年度の4学級の確保を求める要望書を提出した濱谷一治江差町長は「進学動向の実態に沿った学級数の確保の実現に感謝したい。09年度は地元進学希望者が多い特別な状況で、10年度以降も地域の実情に応じた学級数確保を要請したい」と話している。

 上ノ国高校は07年度に公表された同計画で08年度からの1学級が示されており、新たな高校教育に関する指針に基づき自治体と協議し、中高一貫教育の終了が決まった。

 1学級減となる3校は、11年度の函館市の中卒者が約100人減る推計などを踏まえ、管内の学校配置のバランスなどを考慮して選定。函館西、函館稜北は普通科、長万部は商業科で各1学級減となり、11年度からの学級数はそれぞれ4、4、1となる。

提供 - 函館新聞社



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