フードアナリスト 女性に人気…飲食店経営の八十科さんが一般向けに講座
update 2008/6/4 13:17
食と食空間の知識を身に付け、評価・分析する専門家「フードアナリスト」が、食への関心の高まりに伴い、目指す資格の一つとして注目を集めている。函館市内では飲食店2店を経営し、同資格2級を持つ八十科(やそしな)淳さん(44)が従業員全員に資格を取得させたほか、このほど初の一般向けの教養講座を開催した。八十科さんは「作り手と食べる人の懸け橋となる資格。飲食業界の知識や接客レベルの底上げ、食育などに役立ててもらい、より食を楽しむ動機付けになれば」と話している。
フードアナリストは日本フードアナリスト協会(東京)が認定する民間資格。検定内容は食文化をはじめ、食事マナーやホスピタリティー(もてなしの心)など食べ物、飲食サービスの幅広い分野に及ぶ。“生活の学問”として、飲食業界の関係者よりも、食に興味がある一般女性の資格取得が多いという。4級を持つ市内湯川町3の主婦村上千織さん(36)は「今まではただ食べるだけだったが、知識が増えて視点が変わり、食を楽しむ幅が広がった」と話す。
同協会は昨年11月で設立2周年を迎え、まだ歴史は浅いが、有資格者は全国で3000人以上、道内は120人、うち函館には20人いる。八十科さんは同協会道支部長を務める。4級から特級までの資格を生かし、雑誌などへの執筆や大手食品会社への商品開発・販促アドバイス、飲食店を評価するミステリーショッパー(覆面調査員)など、仕事への道も広がっている。
有資格者による一般向け講座もあり、道内で2人しかいない認定講師の八十科さんは5月28日、経営する飲食店「酒肴菜友じょっぱり」(本町)で「箸(はし)講座」を開催した。はしの歴史や文化、正しい使い方の講義、自分の手の大きさに合うマイはし作りが参加者の好評を得た。
八十科さんは「講座は外食を楽しみ、家庭での食事を豊かにする第一歩」と、今後も随時講座を開く計画。全従業員が資格を持つ同店を「心地良い食空間を提供する拠点にしたい」と意欲を見せている。
講座や一日で4級が取得できる速習講座(15日に札幌で開催)など、資格に関する問い合わせは同店TEL0138・32・8555へ。
提供 - 函館新聞社
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