ツチクジラ初水揚げ

update 2008/6/3 14:19

 渡島・桧山管内の日本海沖を操業海域とするツチクジラ漁で、本年度の1頭目が2日に捕獲され、函館市豊川町の豊川ふ頭に水揚げされた。処理場でブロック状に解体したクジラ肉は3日朝に市場で競りにかけられ、同市内や近郊の鮮魚店などで販売される。

 IWC(国際捕鯨委員会)の管理対象外となるツチクジラ漁は、農水相許可による商業捕鯨として、函館では1999年度から捕獲枠8頭で始まり、2005年度からは10頭に拡大。本年度は5月25日に解禁されたが、しけの影響で出港を見合わせたりするなど、実質的な出漁は25日と2日にとどまっていた。

 操業した和歌山県太地町漁協の小型捕鯨船、正和丸(15・2トン)は2日午前3時20分に松前港を出港。同6時半にツチクジラの群れを発見し、松前町江良沖約10キロの水域で、そのうちの1頭を捕らえた。捕獲したツチクジラは雌で、体長約9メートル、重さ約7・5トンと平均的な大きさ。同ふ頭で関係者らが見守る中、ツチクジラはクレーンでつり上げてトレーラーに積載、同市内の鯨体処理場に運び込まれた。

 道南でのツチクジラ操業は30日まで続き、10頭を捕獲した時点で終了となる。

提供 - 函館新聞社



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