エスイーシーが最高賞…総務省の「u―Japan大賞」
update 2008/6/2 13:42
ソフトウエア開発のエスイーシー(函館市末広町22、沼崎弥太郎社長)が、総務省の「u―Japan大賞・総務大臣表彰」で最高賞にあたる大賞を受賞する。同社が開発し、4月に道南地域の病院で導入された「インターネットを利用した地域医療連携システム」が高い評価を受けた。2006年の同賞創設以来、道内企業の大賞は初の快挙。2日に東京で授賞式が行われる。
「u―Japan大賞」は、「電波の日」(6月1日)と「情報通信月間」(5月15日―6月15日)の関連事業「u―Japanベストプラクティス2008」として企画。ユビキタス(遍在)ネット社会のICT活用モデルや、ネットワークを利用したICT(情報通信技術)関連サービス・システムとして実用化しているものを対象に公募し、地域活性化やユニークさなどを選考基準としている。
「インターネットを利用した地域医療連携システム」は4月末現在で、函館市内16施設の病院や診療所などをインターネットで接続。患者の情報を共有、開示し、転院に際して検査やレントゲン撮影などの重複を防ぐ。1年間の試行実績から患者1人あたりの医療費が年間で約160万円削減できると期待されている。個人情報の流出を防ぐため、システムのセキュリティー対策も構築している。
同社は2日に東京都内のホテルで開かれる、「電波の日・情報通信月間」記念中央式典で表彰を受ける。沼崎社長は「ユビキタスを意味する誰でもどこでもいつでも使えるシステムという観点が、選考基準にうまく合致したと思う。高齢化社会が進む中での医師不足にも対応できる。今後もさらに地域に貢献していきたい」と話している。
提供 - 函館新聞社
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