限界集落 桧山 道内最多144…道が調査
update 2008/6/1 12:56
道は、65歳以上の高齢者が地区住民の半数を超える「限界集落」の道内実態調査のためのアンケート結果をまとめた。渡島、桧山両管内には計163カ所あり、道南は道内の限界集落数の30%を占めた。特に、桧山は144カ所と14支庁中最多だった。今後、道は過疎市町村を対象に再度詳しく調べ、今後の過疎地域対策の参考にする。
調査は高齢化が進む集落の現状を把握し、課題の整理や今後の方策の在り方を検討する目的で初めて実施した。3月28日―4月25日に全市町村やNPO団体などにアンケートを行い、回答をまとめた。
結果によると、道内の集落6629カ所のうち、全体の9%に当たる570カ所が限界集落の状態だった。渡島は480カ所中19カ所(4%)で、管内における限界集落の割合は14支庁中11番目に多かった。桧山は354カ所中、同144カ所(41%)だった。
住民の半数が55歳以上で、十年後に限界集落となる可能性の高い集落は道内で2396カ所。このうち渡島は183カ所(40%)、桧山は222カ所(63%)だった。こうした高齢化集落の今後の動向について、「いずれ消滅」の可能性があると回答された集落数は渡島で10カ所、桧山で37カ所、「10年以内に消滅」とされたのは渡島1カ所、桧山は28カ所あった。
今回の調査では、「集落」の定義が行政区や校区、町内会など自治体ごとに単位はばらばらだった状況から、道は「桧山は同規模の自治体と比較して集落数が多く、結果では大まかな実態しか把握できない」と説明。「他の調査でも桧山の高齢化は指摘されており、結果はその傾向を反映した結果ともいえる」とも分析している。
提供 - 函館新聞社
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