気象庁長官表彰に道立道南農業試験場、八雲町消防本部

update 2008/6/1 12:55

 気象庁はこのほど、1日の第133回「気象記念日」における気象庁業績表彰受賞者を発表した。このうち、気象庁長官表彰の委託観測所として、函館海洋気象台管内から道立道南農業試験場(北斗市本町)、八雲町消防本部(八雲町本町)が選ばれた。同管内で長官表彰を受けるのは、2005年の山崎農園(長万部町)以来で3件目となる。

 気象記念日は、気象庁の前身である東京気象台が1875(明治8)年6月1日に設立されたことを記念し、1942(昭和17)年に制定。業績表彰は、気象行政の推進に顕著な功績がある団体などを表彰する。国土交通大臣表彰、気象庁長官表彰があり、長官表彰は、気象行政の推進に寄与したり、海上気象の観測通報に積極的に協力し気象業務に寄与した団体などに贈られる。本年度は計52の団体、船舶などが受賞する。

 今回表彰を受ける道南の2団体は、長年にわたり、地域気象観測所(アメダス)の委託観測業務に協力し、気象業務に大きく貢献した。全国で33団体、本道では5団体が選ばれた。

 道立道南農業試験場は、26(大正15)年から、八雲町消防本部は61年から委託業務を続けている。現在ではアメダスの施設管理や、オンラインで気象庁に送られてきたデータの詳細確認などを行っている。現在は気温や降水量、降雨雪などが自動的に観測されるが、昭和50年前後までは目視で確認し、データを送っていた。

 全国で委託業務している団体は、消防本部のほか農協、学校、役場など。同気象台によると「学校など施設の統廃合、閉鎖により長年、委託を続けられるのは難しい状況にある。この中で管内から2つの表彰が出たことは喜ばしい」と話している。

 表彰は八雲町消防本部が2日、道立道南農業試験場が9日、それぞれ同気象台職員が施設を訪れて行う。

提供 - 函館新聞社



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