コカ・コーラ自販機の売り上げの一部を精神障害者の支援に
update 2008/5/30 19:53
売り上げの一部を精神障害者の支援に役立てる自動販売機が函館市内に登場した。地域ぐるみで当事者への支援活動を応援する試みで、市内のNPO法人全国精神障がい者地域生活支援センター(能登正勝理事長)の運営費に充てられる。能登理事長は「当事者への支援の輪を広げるアイテムになれば」と期待している。
北海道コカ・コーラボトリング(札幌、角野中原社長)の社会貢献活動の一環で、札幌市内に2台、函館市内に12台の計14台を設置。函館では同社の自販機を設置している不動産管理プレジデント・コーポレーション(成田勝彦社長)が管理するアパートやマンション前に5月から導入した。同法人に贈られるのは12台で年間8―10万円程度という。
利用者に賛同してもらうため、自販機にA3サイズのポスターを張り、売り上げの一部が支援に充てられることを周知。成田社長は「趣旨を理解してこの自販機だから利用するという人、設置場所の提供者が増えるよう協力したい」とし、函館だけでなく札幌の同業者にも働き掛けている。
同法人は、精神障害者や精神疾患の当事者で活動する全国組織で、相談支援機関として全国から電話で相談を受けている。能登理事長は「精神障害は目に見えず世間からの誤解や偏見が強い上、医療・福祉の中でも遅れている分野。当事者のかゆいところに手が届く支援をしてきたい」と強調。地域からの応援に対し、「空き缶やペットボトル、リングプルの回収、自販機周辺の清掃ボランティアを通じて、地域に恩返ししたい」としている。
自販機に関する問い合わせは同法人TEL0138・46・0600へ。
提供 - 函館新聞社
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