辻仁成監督、アントニオ猪木主演の映画が函館で6月から撮影。函館市民のエキストラ募集
update 2008/5/28 13:51
芥川賞作家で函館西高校出身の辻仁成さん(48)が監督を務める映画「アカシアの花の咲き出すころ―ACACIA―」が6月中旬から、全編函館ロケで制作されることが27日までに分かった。元プロレスラーのアントニオ猪木さん(65)が初主演する。元覆面プロレスラーの初老の男性と1人の少年との交流を通じ、人のきずなや家族愛の大切さを伝える内容で、来年の公開を目指す。辻監督は「素晴らしい映画になるよう全力挙げて撮影したい」と意気込みを語っており、広く市民のエキストラ参加者を募集している。
映画は、かつて悪役覆面レスラーとして知られ、現在は団地に1人で住む孤独な老人(アントニオ猪木さん)が、いじめられっ子の小学生と出会い、互いに心の交流を交わしていく物語。孤独死、年金問題、暴力、自殺など現代社会の現状を盛り込み、函館の自然と情緒あふれる街並みを舞台に人の優しさや愛の重みなどを描き出す。共演は石田えりさん、北村一輝さんら。制作はスカンヂナビア(東京)。
辻監督は中高生時代の4年間を函館で過ごし、小説「海峡の光」で第116回芥川賞に輝いた1997年には函館市栄誉賞を受賞している。
映画の函館ロケは01年の「ほとけ」以来7年ぶり。今回、制作に当たって辻監督は「心のふるさとである函館への思いがここ数年強くあった。老人と少年の心の交流を通して、孤独を生きる人々を励ます温かい映画にしたいと思い、書き上げた作品の撮影地選びには函館を強く推薦した」という。
スカンヂナビアは、市民エキストラとして50歳以上を中心に幅広い年代を募集する。希望者はエキストラ担当窓口に電話(090・6486・0594)などで申し込む。問い合わせも同じ。はこだてフィルムコミッションホームページからのエキストラ登録も可能。
29日からは、辻監督らスタッフが撮影場所などを探すロケハン作業のため来函する予定。
提供 - 函館新聞社
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