支庁再編で自民党地方組織が反旗

update 2008/5/27 14:36

 【江差】自民党江差支部(辻正勝支部長)は26日、桧山支庁などの統廃合を進める道の支庁制度改革に断固反対する方針を決めた。同党など知事与党が賛成することで、第2回定例道議会(6月10日開会予定)で支庁再編を進める条例案が可決された場合、支部役員が全員辞職して抗議の意志を示す構えだ。27日にも辻支部長ら役員が札幌の党道連(今津寛会長)などに緊急要望書を提出する。

 同支部は衆院の解散・総選挙を視野に、「管内7町は支庁再編に断固反対の立場。桧山管内は自民党や与党系道議が不在であり、さらに条例案が可決されれば選挙に備える行動も減速する」と指摘。「地方重視を明言する与党会派として、拙速な改革に断固反対の立場を明確にすべき」としている。

 支部役員の1人は「支部の動きは管内全体に波及する。厳しい選挙情勢が予想される衆院選の態勢は瓦解する」と語り、文字通り“捨て身”の作戦で、道連執行部や道議会自民党に翻意を迫る構え。

 同支部は党道連のほか、道議会自民党の神戸典臣・支庁制度改革検討協議会長、道議会の道州制・地方分権改革等推進調査特別委員会の竹内英順委員長(自民党・上川管内)などに要望書を提出する。同党の統一組織が無い桧山管内では、同支部が国政選挙や統一地方選で管内全体の司令塔役を果たしている。同党の地方組織が道政上の重要施策をめぐり、執行部に反旗を翻すのは異例の事態だ。

 高橋はるみ知事が条例提案に強い意欲をみせる中、道議会自民党は提案を容認する方向で最終調整を進めているが、日高、根室、留萌の3支庁管内では支庁統廃合に反対する同党の道議らが会派離脱や造反を示唆するなど、会派内の調整は難航している。

 同特別委は27日、支庁再編に反対姿勢を示している道町村会長の寺島光一郎乙部町長らの意見聴取を行う。江差町などは傍聴団を派遣して反対姿勢をアピールする。

提供 - 函館新聞社



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