輸出入総額 過去2番目…4月の函館港

update 2008/5/24 11:33

 函館税関は23日、4月の函館港貿易概況を発表した。輸出は鉄鋼のくずが全体の数字を押し上げ、前年同月比2・7%増の30億200万円と2カ月連続のプラスで、輸入は船舶の全増により、前年同月の10・9倍に相当する96億8300円と3カ月ぶりに好転。輸出入の総額は、1979年11月の268億円に次ぐ、過去第2位を記録した。

 輸出の品目別では、パナマ向け貨物船1隻のあった船舶が同16・5%減の22億5100万円だったほか、前年同月にあったタラなどの魚介類・同調製品(500万円)が全減。しかし、韓国向けの鉄鋼のくずが、前年同月の3・5倍にあたる6億4800万円、漁網が2・3倍の8100万円になるなど、減少分を補った。

 輸入は、前年同月にあった小麦・メスリン(1億5700万円)と動物性油脂(1億2700万円)が全減。一方で、オーストラリアからの船舶(84億2900万円)が全増したほか、石炭が前年同月の5倍にあたる6億2400万円、イカなどの魚介類・同調製品が同29・8%増の3億1900万円となるなど、好調さが目立ち、総額は過去第3位だった。

 また、道内の貿易概況は、輸出が同8・4%増の353億9300万円と6カ月連続のプラス。鉄鋼が同0・4%減の69億1300万円に落ち込む反面、原動機などの一般機械が同11・4%増の60億1600万円、無段変速機などの自動車の部分品が同57・3%増の42億6900万円と伸びを見せた。

 輸入は、原・粗油が同28・1%増の670億8100万円、石炭が前年同月の3・8倍にあたる155億2100万円など、取扱額上位の品目が好調で、全体では同31%増の1334億5300万円。8カ月連続のプラスで、過去第3位の高水準だった。

提供 - 函館新聞社



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