函館地裁玄関前にカウントダウン看板…裁判員制度まで1年

update 2008/5/22 14:50

 一般市民が刑事事件の審理に参加する裁判員制度の開始まで、ちょうど1年となった21日、函館地裁(上垣猛所長)は制度を広くPRしようと、同地裁正面玄関前に看板を設置した。導入までの残り日数を告げるカウントダウンが始まり、参加に消極的な人が多い道南でも新制度の周知に関係者は躍起となっている。

 看板は昨年4月に設置されたものに、開始日までのカウントダウンと、キャッチフレーズ「もうすぐそこに」を付け加えてリニューアル。アルミ複合金製で、縦1・2メートル、横2・4メートル、高さ1・9メートル。同地裁が独自に考案した広報キャラクター「ほーふくん」と「裁判員制度」の文字を大きくあしらった。

 この日は、同地裁の上垣所長と函館地検の中屋利洋検事正、函館弁護士会の前田健三会長の法曹三者のトップが、スタートまで「365」日を知らせるプレートを1けたずつ差し入れ、カウントダウンを開始。同地裁1階ロビーには制度の仕組みや選任手続きの流れを解説したコーナーも新設された。

 看板設置後、同地裁で記者会見した上垣所長は「裁判員制度は国民の意思が直接反映される画期的な制度であり、国民の参加なくしては成り立たない。今後も分かりやすい裁判を目指し、参加しやすい制度運営に取り組みたい」と抱負を語った。

 最高裁が今年1、2月に実施した意識調査で、同地裁管内(渡島・檜山と後志管内の一部)では「義務でも参加したくない」と答えた人が49・5%に上り、全国で3番目に多い結果となっている。

提供 - 函館新聞社



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