生育 例年より早く…渡島・桧山の作況

update 2008/5/21 14:18

 渡島、桧山両支庁は20日、15日現在の農作物生育状況調査の結果を発表した。4月から5月上旬の気温は平年より高めに推移し、農作物の生育、農作業は全体的には順調で平年より早い傾向にある。桧山では5月中旬の低温による降霜、少雨の影響でバレイショ(ビニールで土を覆うマルチ栽培)など一部作物の葉が変色するなどの被害があったが、檜山支庁は「大きな影響はない」としている。

 水稲は、渡島では5月前半の好天によって苗の生育が順調で、田植えは平年並みの21日ごろに始まる見込み。草丈は9・2センチと平年比92%、葉数は2・7枚と同98%。桧山は苗の生育が平年よりやや進んでおり、乙部町など一部地域で田植えが始まっている。草丈は10・7センチと同114%、葉数は3・1枚と同111%。

 バレイショは両管内で植え付け作業が終了。このうち渡島(露地栽培のみ)では萌芽が始まっているところもある。桧山では、降霜の影響からマルチ栽培では芽が枯れるなどの被害があり、生育が1週間程度遅れる地域もある。

 桧山の秋まき小麦は5月の少雨の影響から熊石など南部の生育が停滞し、茎数は平年比約6割にとどまった。北部の生育は早く、一部うどんこ病が見られる。テンサイは両管内とも移植作業を終えており、渡島は生育が順調。草丈は平年並みで葉数は多い。桧山は降霜から一部移植の遅い場所で葉が変色するなどの被害があった。

 渡島のリンゴは4月の好天で開花が2週間程度早まったものの、5月中旬の低音が響き、生育は11日早い状況。牧草は両管内とも萌芽が3日早く、生育は順調。サイレージ用トウモロコシは現在、種まき作業が始まっており、渡島で4日、檜山で7日早く進んでいる。

提供 - 函館新聞社



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